アメリカのRCクローラーシーンは、常に新しい技術と斬新なアイデアで私たちを驚かせてくれます。
先日のビッグイベント「By The Fire」の会場にて、Axialから発表されたばかりの最新作**「SCX30 」**に遭遇しました。幸運にも現地で実際にステアリングを握る機会に恵まれましたので、スペック情報と併せて、日本最速の現地インプレッションをお届けします。
結論から言うと、このマシンは**「日本のRCファンのために作られた」**と言っても過言ではありません。

1/30スケールという衝撃
まず驚かされるのはそのサイズ感です。Axialのマイクロクローラーといえば「SCX24(1/24スケール)」が主流ですが、今回のSCX30はさらに一回りコンパクト。
- 全長: 153mm
- ホイールベース: 99mm
- 価格: $99.99 (RTR)
手のひらに収まるサイズでありながら、ボディは公式ライセンスを取得したFord Bronco。グリルやルーフラック、スペアタイヤに至るまで妥協のないディテールで再現されています。さらに**「クリップレスボディ」**を採用しており、小さなボディピンをなくす心配もありません。
【現地試乗レポ】リビングテーブルが広大なフィールドに
実際に操縦して感じた率直な感想をお伝えします。
「これは、日本の狭い国土事情に一番マッチする製品ではないか?」
そう直感しました。 SCX24より小さいにも関わらず、走りのリアリティは信じられないほど高いレベルにあります。特に注目すべきはワームドライブトランスミッションの採用です。これにより、超小型モーターでも十分なトルクを確保し、ブレーキもしっかり効くため、急勾配でのコントロール性が抜群です。
必要なフィールドは**「リビングテーブル1台分」**。 それだけで十分、壮大な冒険が楽しめます。雨の日の夜、仕事終わりのコーヒーブレイクに、デスクの上が一瞬でロックセクションに変わる。そんな「究極のインドア・クローラー」体験がここにあります。
唯一の「願い」:日本車ボディが欲しい!
現在のラインナップは「Ford Bronco」と「Jeep Wrangler (JLU)」の2種類。アメリカンな車種ももちろん魅力的ですが、このサイズ感と「箱庭的な楽しみ方」を考えると、日本のユーザーとしては期待せずにはいられません。
「これ、日本の旧車(Kyusha)ボディが絶対に似合うはず」
ジムニー、ランクル、あるいは軽トラなど……。もしこのシャーシで日本車モデルがリリースされれば、国内で爆発的なヒットになる予感がします。Axialさん、ぜひお願いします!
まとめ:机の上の冒険へ
- Axial SCX30 Ford Bronco / Jeep JLU
- 価格: $99.99
- 特徴: 1/30スケール、ワームドライブ、クリップレスボディ
「場所がないからクローラーは無理」と諦めていた方への、Axialからの回答がこのSCX30です。SWRCでは今後もこの「マイクロクローラー」の楽しみ方を追求し、発信していきます。
日本での発売時期や入手方法については、情報が入り次第このブログでお知らせします。
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